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瀧 満里子−中国四方山話(よもやまばなし)

瀧 満里子−中国四方山話(よもやまばなし)

 

瀧 満里子−中国四方山話(よもやまばなし)

中国料理研究家で、弊社顧問の瀧 満里子
先生による中国四方山話。不定期にて連載予定です。


二月の四方山話(にがつのよもやまばなし)

1月は厳寒の日本の正月でしたが、中国の春節(旧正月)が1月23日から始まりました。元旦から15日間の長い最大の節句ですが、根本にある祝いの意味は"団円"です。地方によりますが、北方では年越しの餃子をたくさん作って、その中に日本でいうおみくじ的なあたりくじとなる祝いの食材を入れます。

例えばそれらは、なつめ"棗(ザァオ)"や栗"栗子(リーズ)"そして落花生"花生(ホァション)"や干し柿"柿餅(シーピン)"等々で、あたったものが棗(ザァオ)は"早(ザァオ)"で良いことが早く来るように、栗(リー)は利益につながり、花生(ホァション)は不老長生、そして柿(シー)は良い事(シー)につながるという様な近未来に繋げ一家団欒食事をとり乍ら皆が新たな年に希望を求めて、それが迎新の意味なのかも知れませんね。ちょっとした食文化ですね。

春節も仕上げの15日目は"元宵(ユアンシャオ)節"です。中国レストランでは円卓でにぎわいます。料理もいろいろ出るのですが、何といっても、この日は元宵節の"元宵"つまり丸いゆでだんごのシロップ仕立て湯円を食べる日なのです。この元宵が又"団円"で円卓のメニューには欠かせません。

今年の年賀ハガキは"絆"が大きく1字書かれたものがとても多かったのですが、思い出して下さい。一皿から皆で食べる料理が本来の中国料理です。現在は個々の料理の表現が多いなかですが、宴会の時は本来の団円である円卓の料理を料理人も作りたいと思っているはずです。皆様もおおいにこの1年大勢の仲間と共に家で、そしてレストランで"絆"を深め合って頂きたいものです。

団円といえば皆が集まる大晦日の晩、家中で分け合うのが"団円餅"というのを思いだしました。いわゆる中秋の月餅が余れば乾燥させ風通しの良い涼しいところにしまっておき、年末に家中で分け合って食べるのです。私も昨年の月餅の宴の折に残しておいた月餅を食べてみました。数百年もの昔、その当時は、きっと固くても皆で食べる甘味は格別だったに違いありませんね。



 

 

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