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瀧 満里子−中国四方山話(よもやまばなし)

瀧 満里子−中国四方山話(よもやまばなし)

 

瀧 満里子−中国四方山話(よもやまばなし)

中国料理研究家で、弊社顧問の瀧 満里子
先生による中国四方山話。不定期にて連載予定です。


六月の四方山話(ろくがつのよもやまばなし)

梅雨入りとなった途端、一緒に台風もやってくるという今日此の頃で自然の驚異は続きます。

歳時季はこの自然とのかかわりで生まれた農暦ですから旧暦で行われるのでなおさらその季節がわかりにくくなるようです。

6月はこれといった節句はなく何がしかで祝いたい気分は、どこの民族も同じと思われますが、あえてあげれば今月は清暑節(6月6日)でしょうか。暑気払いといった方がわかりやすいかも知れません。涼をとる食物を食べるのです。

本来この6月は粽(ちまき)とドラゴンボート(龍船)で知られる5月5日、端午節のシーズンですが日本にあっては季節は先へ先へと早めに紹介してこそ"粋"なのでしょうね。そこで7月7日は七夕節ですので、少々七夕のことを…。

日本では毎年、地域にもよりますが、全国的に七夕祭が行われます。歌にもありますように笹に願いごとを書いた短冊をつける浴衣姿(ゆかたすがた)が涼しげな夏の風物詩となっています。

中国ではこの節句は近代行われていなかったのですが、最近ではバレンタインデーの如く牽牛(けんぎゅう)織女が一年に1回だけ会うという話からカップルが共にレストランに行ったりプレゼントをしあったりして楽しむことが多くなったようです。

本来七夕は中国では"乞巧節 (チコンヂエ) "で神話伝説の如く牽牛と織女が鵲橋 (じゃくばし) ※1を渡って銀河を越えて会うとされているので双星節とも呼ばれているようです。

そして紀元前、楚の懐王 (在位 前329〜前299) ※2がはじめて七夕を置いたとされているのですが、これはわからないとしても、唐・宋代にはかなり"乞巧節 "を重んじて盛大な催しが行われたようです。唐の時代、歴史上の玄宗※3と楊貴妃※4は毎年7月7日になると華清池で遊び、酒宴を催したとされています。七夕の二星に誓った"比翼連理"で知られる長恨歌※5は、有名です。今年は是非、素敵な七夕節にしてください。


※1鵲橋(じゃくばし)…鵲(かささぎ)が群れとなって橋を作る。

※2楚の懐王…戦国時代の楚の王。強国秦の圧力の前に楚の国力を消耗させた。

※3玄宗…唐の時代の六代皇帝。治世の前半は善政で唐の絶頂期を迎えたが、後半は楊貴妃を寵愛したことで安史の乱の原因を作っている。

※4楊貴妃…玄宗皇帝の寵姫。玄宗皇帝が寵愛しすぎたために、傾国の美女と呼ばれる。

※5長恨歌…中国唐の詩人、白居易によって作られた長編の漢詩である。



 

 

 

 

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